この記事の要点

  • 初回相談では、家族構成・これまでの経緯・分かっている財産の状況・困りごとや希望、といった項目を順に聞かれるのが一般的な流れ
  • 答えられない項目があっても相談は成立する。「分からない」とそのまま伝えてよい
  • 聞く順番や項目は事務所や相談内容によって多少異なる。ここで紹介するのはあくまで一般的な目安

「相談に行ったら、いきなり難しいことを聞かれるのではないか」——初めて相談する方の不安として、これはよくあるものです。結論から言うと、初回相談は事実を一つずつ確認しながら状況を把握していく聞き取りが中心で、事前に完璧な答えを用意しておく必要はありません。一般的な流れの目安を知っておくだけで、当日の身構えはかなり軽くなります。

一般的にはどんな順番で聞かれるか

事務所や相談内容によって差はありますが、一般には次のような項目を順に確認していくことが多いです。

  1. 相談したい内容の概要(何についての相談か)
  2. 関係する家族・親族の構成(誰が関係者にあたりそうか)
  3. これまでの経緯(いつ何が起きたか、大まかな時系列)
  4. 分かっている財産や手元にある書類の状況
  5. 困っていることや知りたいこと
  6. 希望する結果、急いでいる事情の有無

これらは、相談の前にすべて埋めておかなければならないチェックリストではなく、面談の中で一緒に確認していく項目だと考えてください。相談前に話すことを整理しておくと当日のやり取りは進めやすくなりますが、埋まらない項目が残ったまま相談に臨んでも差し支えありません。「誰が相続人にあたるか」「財産をどう分けられるか」といった法的な判断そのものは、聞き取った事実をもとに専門職が整理していくものであり、相談する側があらかじめ確定させておく必要はありません。

答えられない項目があっても相談は成立する

古い戸籍の内容や正確な日付、財産の詳細な金額などは、初回の時点で全部そろっていなくてもかまいません。「そこは分からない」「後で確認します」と答えれば、その場で次の一歩(何を確認すればよいか、どこで取得できるか)を一緒に整理していくのが一般的な進み方です。持参できる書類がある場合は準備しておくとやり取りがスムーズになりますが、持ち物の詳しい内容は司法書士に相談する前に準備しておきたいもので別途整理しています。

なお、聞かれる項目の詳しさや順番は、相談内容の複雑さや事務所ごとの進め方によって変わります。ここで紹介したのはあくまで一般的な目安であり、実際の面談ではこのとおりに進まないこともあります。

本記事は、執筆時点(2026年8月)における一般的な進み方をまとめたものです。

まとめ

相続の初回相談では、家族構成・経緯・財産の状況・困りごとや希望を順に確認していくのが一般的な流れです。答えられない項目があっても相談は成立するため、無理に事前準備を完璧にする必要はありません。聞かれることの見当がついているだけで、当日は落ち着いて臨めます。何を聞かれるか不安なときも、お近くの司法書士にご相談ください。

あわせて読みたい