「さかのぼって効力を生ずる」とは──遺産分割・相続放棄・取消しの条文で読む遡及効
この記事の要点 「〜の時にさかのぼってその効力を生ずる」「初めから〜とみなす」は、あとから起きた出来事の効力を、過去の時点から生じていたものとして扱う定め(遡及効〔そきゅうこう〕) 民法909条(遺産分割)は「相続開始の時にさかのぼって」、939条(相続放棄)は「初めから相続人とならなかったものとみなす」、121条(取消し)は「初めから無効であったものとみなす」と、それぞれ書き方が違う さかのぼるといっても万能ではなく、909条のように「第三者の権利を害することはできない」というただし書で限界が置かれている条文がある 執筆時点(2026年9月)の条文に基づく一般的な解説です。 ...