この記事の要点
- 高齢の家族が同席する相談では、時間を区切り休憩をはさむだけで負担が大きく変わる
- 「もう一度、別の言い方で説明してほしい」と伝えてよいと事前に共有しておく
- 疲れや聞き取りにくさのサインに気づいたら、その場で無理に結論を出さない
相続の相談に、高齢の親やご家族を連れて行くことになったとき、「長時間座っていて疲れないか」「専門的な説明についていけるか」と気になる方は少なくありません。誰と相談に行くかを決めたあとに、実際に同席してもらう際の配慮も合わせて考えておくと安心です。
相談時間を区切る
初回相談は聞くことが多く、1時間を超えることも珍しくありません。高齢の方にとっては、座り続けること自体が負担になる場合があります。事前に「途中で一度休憩を入れてもらえますか」と相談先に伝えておく、あるいは家族側から「そろそろ一区切りしましょうか」と声をかける役割を決めておくと、無理なく進められます。
説明の受け止め方を確認しながら進める
専門的な言葉が続くと、その場ではわかったつもりでも、あとから「結局どういうことだったか」があいまいになることがあります。「今の説明、もう一度別の言い方でお願いできますか」と聞き返してよいことを、あらかじめ家族と共有しておくと、本人も気兼ねなく質問できます。うなずいているからといって、必ずしも内容が伝わっているとは限らない、という前提で進めるくらいがちょうどよいでしょう。
その場で決めさせようとしない
疲れが見えてきたときや、話の内容が難しくなってきたときに、その場で結論を急がせるのは避けたい対応です。相続や財産の話は、その日のうちに全部を決める必要はありません。持ち帰って考える時間を挟みながら、家族での話し合いを少しずつ重ねていく進め方のほうが、本人の意思をきちんと確認できます。
まとめ
高齢の家族と一緒に相談へ行くときは、時間を区切ること、説明の受け止め方をその都度確認すること、その場で結論を急がせないことの3点を意識するだけで、本人の負担はかなり軽くなります。進め方に迷ったときは、お近くの司法書士にご相談ください。
参考資料
本記事は一般的な実務上の留意点を整理したものであり、特定の法令・文献を参照していません。