「みなす」と「推定する」の違い──反証で覆るかどうかで読み分ける【相続の条文で解説】

この記事の要点 「みなす」は反対の証拠があっても覆らない(法律が事実として確定させる言葉) 「推定する」は反対の証拠があれば覆る(一応そう扱うだけの言葉) 相続の条文にも両方が登場し、どちらの言葉かで結論の覆しやすさが変わる 法律の条文を読んでいると、「〜とみなす」「〜と推定する」という言い回しに出会います。日常ではどちらも「そう考える」くらいの意味で使いますが、法律の世界でははっきり区別されています。結論から言うと、反対の証拠(反証)を出して覆せるかどうかが分かれ目です。 ...

2026年7月10日 · ひぐらしさとし

登記申請の『補正』とは?──なぜ起きる?窓口でよくある指摘のパターン

この記事の要点 補正(ほせい)とは、登記申請に直せる不備があるとき、法務局(登記官)の指示に従って、決められた期間内に訂正すること。不備があっても、すべてがそのまま却下になるわけではない よくある指摘は、大きく「添付書類の不足・不一致」「不動産や当事者の表示のずれ」「登録免許税の計算違い」の3系統に分かれる 申請書と添付書類、登記記録の3つを事前に突き合わせておくと、補正の多くは未然に防げる 「登記を申請したのに、法務局から『補正してください』と連絡が来た」——これは決して珍しいことではありません。補正とは、申請書類に直せる不備があったときに、法務局の指示に従ってそれを訂正する手続きのことです。 ...

2026年7月10日 · ひぐらしさとし

相続の話し合いを切り出すタイミングと伝え方──家族に『重い話』と思わせないために

この記事の要点 相続の話は「元気なうち」に切り出すほうが、選択肢が広く落ち着いて話し合える 「相続の話」ではなく「もしものときの備え」として持ち出すと、身構えられにくい 一度にすべてを決めようとせず、少しずつ共有していく姿勢が実際には受け入れられやすい 「うちはまだ早い」「縁起でもない」──相続や財産の話を家族に切り出そうとすると、こうした反応が返ってくることは珍しくありません。しかし、話し合いを先延ばしにするほど、選べる備え(遺言書の作成や、財産の整理など)の幅は狭くなっていきます。 ...

2026年7月9日 · ひぐらしさとし

固定資産税評価額・相続税評価額・実勢価格──不動産の『価格』が3つある理由

この記事の要点 不動産の「価格」には、固定資産税評価額・相続税評価額・実勢価格という3種類があり、それぞれ使われる場面が異なる 固定資産税評価額は毎年の固定資産税や登録免許税の基準、相続税評価額は相続税・贈与税の基準、実勢価格は実際の売買価格 どの「価格」の話をしているかを混同すると、税額や登記費用の見込みがずれる原因になる 「この土地、いくらなんですか?」という質問に、実は一つの答えでは足りないことがあります。不動産には**目的によって使い分けられる複数の「価格」**が存在するためです。 ...

2026年7月9日 · ひぐらしさとし