相続させたくない相続人がいるとき──相続欠格と相続廃除のしくみ

「長年、親に暴力をふるってきた子がいる」「介護を押しつけて寄りつかなかった相続人に財産を渡したくない」——相続の相談では、こうした「特定の相続人に相続させたくない」という声を聞くことがあります。 ...

相続人がいない場合、財産はどうなる?──相続財産清算人と特別縁故者制度

少子化と高齢化、生涯未婚率の上昇を背景に、「亡くなった方に相続人が一人もいない」というケースが、近年じわじわと増えています。法務省の統計によれば、相続人がいない人の遺産が最終的に国に引き継がれる金額は、令和に入ってから年々過去最高を更新し続けており、社会問題として注目されつつあります。 ...

限定承認とは?──「相続するか、放棄するか」で迷ったときの第三の選択肢

家族が亡くなって相続が始まったとき、相続人(財産を受け継ぐ立場の人)には、大きく分けて3つの道があります。「単純承認」「相続放棄」、そして今回取り上げる「限定承認(げんていしょうにん)」です。 ...

相続放棄の『3ヶ月』はいつから?──知らなかった借金に気づける起算点ルール

「相続放棄は3ヶ月以内」──このフレーズだけが独り歩きしているように感じます。 亡くなってから3ヶ月。葬儀、四十九日、ようやく落ち着いたかと思ったら、見知らぬ消費者金融から督促状が届いた。借金があるなんて聞いていない。もう3ヶ月は過ぎている……。 ...

遺言執行者って何をする人?──遺言を確実に実現する「実行係」の決め方

「遺言を書いた」だけで安心していませんか?実は、書かれた内容を実際に動かす人——遺言執行者(いごんしっこうしゃ)——を決めておくかどうかで、相続手続きの進みやすさは大きく変わります。 ...

養子縁組と相続──「普通」と「特別」で何が違う?

養子縁組と聞くと、テレビドラマの世界の話のように感じるかもしれません。しかし実際には、「再婚相手の連れ子と養子縁組する」「孫を養子にして相続人を増やす」「子のいない夫婦が親族の子を引き取る」といった場面で、いまも珍しくない手続きです。 ...

数次相続(すうじそうぞく)の落とし穴──親の相続を放っておくと、なぜ厄介になるのか

「父が亡くなったとき、田舎の土地は誰も使わないからそのままにしておこう」──そう先延ばしにしているうちに、母も祖父母も亡くなってしまった。気づけば、相続人がいとこやその子どもまで広がっていた。 ...

義理の親を介護したのに相続では何ももらえない?──特別寄与料制度の基本

「義理の父(夫の父)を10年以上介護してきたのに、相続では一切財産をもらえない」──こうした相談は、相続の現場でしばしば聞かれます。なぜなら、嫁や婿は法律上の「相続人」ではないため、原則として相続財産を受け取る権利がないからです。 ...

戸籍の収集が大変で、途中で止まっている人へ ― 詰まりポイントと突破口

「親が亡くなって、相続手続きのために戸籍を集め始めた。でも、途中で本籍が転々としていて遡れない」「役所から届いた古い戸籍が手書きで、何が書いてあるのか読めない」「『廃棄済証明書』というものが出てきて、その先が分からなくなった」――。 ...

自筆証書遺言と公正証書遺言、どちらを選ぶべきか|要件・費用・検認・訴訟リスクを徹底比較

「遺言を書こうと思うが、自分で書く方法と公証役場で作る方法、どちらがよいのか」――この質問は、遺言相談の現場で最も多く寄せられるものの一つです。結論から言えば、確実性を重視するなら公正証書遺言、手軽さとコストを重視するなら自筆証書遺言(できれば法務局保管制度を併用)、というのが実務上の一般的な整理です。 ...